歯周病治療

 
歯周内科で歯の健康を守りましょう。

■虫歯の予防、治療はもちろんですが、当院では「歯肉炎」「歯周病」の治療にも力を
入れています。

■顕微鏡による歯周病菌の確認治療を行っています。

■若い方に多い歯肉炎も治療せずに放っておくと歯周病へと進行します。細菌の数を
コントロールし、歯周病のリスクや進行を抑えましょう。

■歯周病の患者さんは、歯周病でない患者さんに比べ致命的な心臓発作を起こす
危険が2.8倍、早産の確立が7.5倍高いということが、アメリカの研究で分かってきました。

■セルフケアも大切ですが、自覚症状が少なく気付かないことも多いので、
3ヵ月に一度は歯周病の検診を受け、歯と歯茎の健康を守りましょう。

歯周病の症状

下記のような症状がある方は、
歯周病(歯槽膿漏(しそうのうろう))
の症状の疑いがあります。

・歯ブラシ時に歯ぐきから出血がある
・口臭が気になる
・歯ぐきが腫れる
・歯がぐらついて硬いものが食べにくい

歯周病の原因

歯周病(歯槽膿漏)とは、歯垢(プラーク)や歯石の中の細菌が出す毒素によって歯を支えている周りの組織が破壊され、骨がなくなり、最終的には歯が抜け落ちてしまう病気です。

歯周病(歯槽膿漏)は歯周病菌が人から人へ移る感染症です。
歯周病(歯槽膿漏)を悪化させる他の要因として、歯ぎしり、バランスが崩れた無理な力の咬み合わせ、喫煙などがあります。


歯周内科治療とは

歯ブラシで歯の表面の細菌の数を減らし、歯石取りで細菌の棲みかを取り除き、歯周外科手術で歯ぐきを骨から剥がし、歯ぐきの奥の病巣を取り除く治療が主流でした。それでも、全ての歯周病菌を全滅させるのは不可能でした。歯周内科治療はこれまでとは異なった新しい考え方であり、薬で歯周病(歯槽膿漏)を治療します。この治療方法には5つの大きなポイントがあります。

Point1 位相差顕微鏡での菌の確認 Point1 位相差顕微鏡での菌の確認

顕微鏡による歯周病菌の確認治療を
行っています。


顕微鏡による歯周病菌の確認治療を行っています。

カンジダ・アルビカンス(カビ菌)
カビはどんな人のお口の中にもいます。空気中を飛んでいますし、食べ物の中にも入っています。
歯ブラシで掃除をしていても磨きずらい部分に溜まり、そこで成長していきます。カビですので臭いがあります。ネバネバした感じもあります。
カビが溜まって成長すると歯茎(はぐき)に根をおろし歯茎(はぐき)は炎症を起こし簡単に出血するようになります。カビは根を下ろすときに酸を出しますので、知覚過敏がおきることもわかってきています。
スピロヘータ(歯周病菌)
本来これはお口の中にいてはいけないものです。いわゆる悪玉菌です。動きが速くこの菌いると他の悪玉菌も増えてきます。この歯周病菌がいるということは現在、歯周病(歯槽膿漏)が進行している状態か、将来歯周病(歯槽膿漏)が非常に進行しやすい状態にあるといえます。
逆にこの菌がいないと歯周病菌は進行しないということになります。
Point2 細菌の除去薬剤の内服 Point2 細菌の除去薬剤の内服
Point3 カビの除去薬剤、あるいはカビ取り歯みがき剤での歯みがき Point3 カビの除去薬剤、あるいはカビ取り歯みがき剤での歯みがき
Point4 除去後の歯石取り Point4 除去後の歯石取り
Point5 定期的なクリーニング(定期健診&PMTC) Point5 定期的なクリーニング(定期健診&PMTC)
除菌後の良い状態を維持させるためにも定期的なクリーニングが必要になります。歯周病(歯槽膿漏)は感染症ですので、再感染を起こさないためにも
お口の中を隅々まで徹底的にクリーニングするPMTCがあります。

▼歯周内科治療一週間後の患者様の感想
1.歯ブラシ時の出血が止まった。 2.口の中がさっぱりしている。
3.朝起きた時の口の中のネバネバ感が消えた。 4.歯茎がひきしまった感じ。

▼再発を予防するには
カビ菌は口腔内常在菌といって,お口の中に必ず住み着いている菌です。徹底的にやっつけても,空気中や食べ物や手の指などから再びお口の中に戻ってきます。全滅させることは不可能なのです。ですから毎日の歯みがきと歯科医院における定期的なプロフェッショナルクリーニングが大切です。カビ菌が増えすぎると歯ぐきが腫れるなど,悪い影響が出てきます。また,カビ菌は歯周病菌の快適な住みかにもなりますので歯周病菌が再感染しやすくなります。定期的に歯科医院に通って,歯周病菌が再感染していないか,カビ菌が増えすぎていないか,顕微鏡で確認しカビ菌が増えすぎないように専門の器具を用いてクリーニングを行った方が良いでしょう。

▼感染経路
生まれた時には人のお口の中には歯周病菌は存在しません。しかし,もともといない歯周病菌がなぜ今お口の中にいるかというと,人からうつされているのです。今も,家族間でうつしあっている状態にあるかもしれません。回し飲みや回し食い,箸の使いまわし,キス,くしゃみなどが感染ルートとしてあげられます。菌が再びお口の中に入ってくると,お口の中で定着して歯周病を発症する可能性が出てくるということになります。特に危険なのは性感染です。せっかく歯周病を治してもパートナーからうつされたのでは意味がありません,パートナーの方と同時に治療されてみてはいかがでしょうか。